日本の伝統的な遊びとして親しまれている「けん玉」。近年、驚きの進化を遂げ、魅力が世界に広がっていることをご存知ですか? 例えば、紐の部分を持ってヨーヨーのように高速で回転させたり、ダンスをしながら全身を使って技を披露したりと、とてもかっこいいんです!
発祥の地・広島では約5万人を動員するワールド杯も開催!
発祥の地といわれる広島県では、2014 年から毎年、世界大会「けん玉ワールドカップ(W杯)」が開催されています。2018年の第5回大会は、18の国と地域から過去最多の415人の選手が出場。2日間で4万9千人以上の観客を動員しました。今年の優勝者は米国人のニック・ギャラガーさん(17)! ちなみに過去に日本人が優勝したのは昨年の17年大会の一度のみ。名古屋市の高校生・金田奏さん(当時16)でした。
日本での誕生は江戸時代
さて、そもそも日本でけん玉が誕生したのは江戸時代なんです。当時欧州で流行していた玩具「 ピルボケ」が伝わったとされていますが、文献等が残っていないため詳細は不明です。木製の棒状の持ち手にカップを取り付けたような形状で、ひもで結びつけられたボールをカップに入れて遊んでいました。
宴会の席でよく使われ、失敗したらお酒を飲むなどのゲームをしていました。その後、時代の流れとともに形や遊ぶ用途が変化。1920年ごろに広島で現在の形の原型が誕生。その後人気が全国に広がり、日本では誰もが知る玩具として定着しました。
米国人がYouTubeで発信 2007年に世界でブレイク!
大きな転機は2007年ごろ。米国人のスキープレーヤーが、遠征先の日本でけん玉にはまり、自身のプロモーションDVDの特典映像でプレーする様子を公開。それを、当時スキーショップで働いていたコリン ・ サンダーさんが見て興昧を持ち、YouTubeで自作の技を次々と披露。ひもを持って技を展開するなど新新で華麗な技を、美しい景色や音楽と一緒にアップした映像が世界中から注目されました。
紅白にも出演! 人気はどんどん広がっています
けん玉は、こうして世界的にブレイクし、逆輸入の形で日本でも流行! インターネットの普及が成せる技ですよね! 2010年から活躍する日本人コンビ「ZOOMADANKE(ず~まだんけ)」にも注目!「けん玉のイメージを変える」をモットーに日々技を磨き、音楽やダンスとけん玉と融合させたパフォーマンスで、日本はもちろん世界でも活躍されています。
彼らは「NHK紅白歌合戦」にも3年連続で出演し、圧巻のパフォーマンスで会場を盛り上げています。そして、弊社RESOBOXも2017年から米国NYでけん玉を広げる活動をスタートしたんですよ(→NYでのけん玉事情はこちらの記事をチェック!)。けん玉のさらなる進化! 楽しみでなりません。