折り紙デザイナー・アーティストTalo Kawasaki さん編②−ニューヨークでの日常 がアイデアの源! 


折り紙デザイナー、アーティストとしてニューヨークを拠点に活躍されているTalo Kawasakiさん(以下タロウさん)にご自身の活動について語っていただく連載シリーズ。2回目は、ロングアイランドシティのギャラリー「RESOBOX」で開催した作品展に込めた思いや、アイデアの源について教えていただきました。

Q4・大きな蝶が印象的な作品展でした。展示を通して伝えたかったことは?
A・折り紙という手作り作品の未来について

「反射への印象~ペイントされた折り紙~」と題した展覧会を2018年9〜10月にかけてロングアイランドシティにあるギャラリー「RESOBOX」で開催しました。
会場には、40〜60㌢四方の紙に、私がペイントしたオリジナル折り紙で作った蝶などを配置しました。展示の方法は、壁にらせん状のワイヤーを設置し、その先端に作品を飾ることで蝶が店内を飛ぶ様子を演出。これは、ただ美しいからではなく、手作りで温かみのある折り紙作品を、産業機材である有刺鉄線で繋いで展示することで、作品そのものを文脈化することが狙いでもあります。「我々の常識とは何か」「手作りの芸術作品のあり方とは?」…。見た人に考えていただけたら嬉しいですね。

Q5・美しくカラフルなペイントはどのように表現しているの?
A・折り曲げて転写 対照的でオンリーワンな逸品に

蝶の羽の柄は対称的であることにヒントを見出し、紙に塗ったインクが乾かないうちに半分に折る工程を思いつきました。折った紙を押し当てることで、蝶の羽がほぼ完全に「反映」され、抽象的な「印象」を生み出します。この方法で制作した作品は、唯一無二であり、同じものは作れないことも特徴です。
私はペイントされた折り紙の可能性は無限大だと考えています。現在このペイントは抽象的ですが、具象的で生き生きとしたものへ変化する可能性を模索しています。

Q6・発想が斬新で驚きます。アイデアの源は何ですか?
A・ニューヨークでの生活そのもの

漠然とではありますが、ニューヨークでの生活や、ここで歩む私の人生こそがアイデアの源だと私は感じていますね。例えば、アーティスト同士が意見交換をする「アーティストトレーディングカード」という研究所に属しているのですが、こういったアートが身近にある環境こそが、デザイナーとして活動する私に、常に新しいアイデアを届けてくれたり、日々試行錯誤するきっかけを与えてくれたりしています。
アイデアを構築し続け、多くの人に喜びと刺激を与える作品を作り続けて行きたいですね。

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<編集後記>
弊社ギャラリーで開催したタロウさんの個展は、オープニングでは人が会場から溢れるほど大盛況! 完売して追加注文まで入る蝶もあり、ニューヨークにおける折り紙の人気に圧倒させられました。米国では図面や空間の捉え方を学ぶためなどを目的とし、教育現場で折り紙が当たり前のように使われています。日本よりかなり進化していて驚きますよね! 我々日本人は、培ってきた素晴らしい自国の文化に、もっと目を向けるべきなのかもしれません。

●「株式会社RESOBOX」はニューヨークを拠点に幅広い企業を対象にした海外進出支援サービスと、バラエティーに富んだ文化事業を展開しております。問い合わせなど、詳しくはHPをご覧ください→https://resocreate.com