全米に点在するジャパンタウンの今

アメリカのジャパンタウン

まず、日米協会は、それぞれの地域で主に日系人が運営し、現地の政府や企業と日本人·日系人、日系企業を密接に繋ぐ役割を果たしています。例えばNYにはThe Japanese American Association of New Yorkという日系人会があり、NYに住む日本人·日系人のために、桜祭りなどのフェスティバル、ビジネスの交流会や、大学進学のための奨学金制度を提供したり、最近ではコロナウイルスに関する情報を配信したりしてくれています。また1907年創設のJapan Society、1909年創設のLAのJapan America Society of Southern Californiaなど多くの非営利団体が、日々多くの素晴らしいイベントや展示会などを開催しています。
また、それとは別にジャパンタウンと呼ばれる日本人·日系人のコミュニティーもいくつかの州で存在していて、多くの小売店、学校や寺院などがある地域もあります。

1800年代後半、85年程度から第一期の移民、1907年の日米紳士協約から24年にかけての第二期、多くの日本人が移民として米国へ渡り、現地でコミュニティを築いてきました(サンフランシスコにあるジャパンタウン、LAにあるLittle Tokyo、San JoseにあるNihonmachiが有名)。
多数のレストランや小売店など多くの日系ビジネスが入っていますが、パンデミックの影響で多くが存続の危機だそうです。

LAのジャパンタウン「Little Tokyo
この地区には現在400を超えるビジネスがありましたが、パンデミックの影響で既に20の小売店が閉じてしまいました。現在Little Tokyoでは、各ビジネスに$2000の助成金を渡せるよう、50万ドルを目標として、Gofundmeというクラウドファンディングで資金集めをしています。現在11万ドル集まっていて、これからも継続するということですので、サポートにご興味のある方は以下のリンクより、是非ドネーションをご検討ください。
●Little Tokyo Small Business Relief Fund(https://littletokyola.org/gofundme

Salt Late Cityにある「Nihonmachi」
またユタ州のSalt Late Cityにも戦前から大きな日系人コミュニティーがあり、こちらでは今でもNihon Matsuriなど大きなフェスティバルなどが開催されてはいますが、コミュニティーとしては今は小さなものとなり、二つの寺院などが残される程度。また直近Salt Palace Convention Centerという大型施設が拡張する際に、完全に無くなってしまうという危機に陥っていたのですが、地元の日系コミュニティーが立ち上がり、Conventionに沿って桜並木とイベントスペースを残す計画が通ったとのことです。背景として、昨今のアジアヘイトが現地の日系人の団結力を強固にしたという可能性は、大いにあるでしょう。
●The Salt Lake Tribune – https://www.sltrib.com/news/2021/04/19/designs-revitalized/

歴史から紐解く 人種間のドラマに注目

日本のように大規模な移民を受け入れた過去がない国にはやはり分かりづらいと思いますが、アメリカの歴史は、数百年に渡って移民が形作ってきたものです。歴史は浅くとも、各州、各地域単位で人種間の歴史やドラマがあって、そこがアメリカの面白いところ。
アジアンヘイトで中華系コミュニティーが中心となり立ち上がり猛烈な活動により市や国を動かした例のように、移民に関する差別、それを制限したり是正したりする法案が、移民のコミュニティーや地元のアメリカ人の支援などもあって可決してきました。西部など日系移民が多かった都市では、第二次世界大戦、戦時中の強制収容所の話や、欧州戦線で最も勇敢に闘ったと言われる日系人部隊である第442連隊戦闘団の話、日系コミュニティで活躍·成功したビジネスの話は、それこそまだまだ地域のローカル誌には頻繁に取り上げられます。

このブログでは、もしリクエストがあれば、今後もこのような、日経新聞やウォール·ストリートジャーナルには掲載されないような、アメリカで長年日系人として生きてきた方々の歴史についても情報提供していきたいと思っています。同胞がどのような苦労を重ねてアメリカで生き抜いてきたか知ること、さらには、地元に何十年も根付いて商売をしてきた日系人のついて知り、その協力を得ることは、米国への進出を考えていらっしゃる、特に現地に根付いて長い視点でビジネスをやっていきたい方々には大いにプラスになるはずです。

また、ご興味のある方は、全米各地の大学で日本に関する地域研究に従事されている多くの研究者の方々の発表物や各地域の地元新聞などの関連記事が多くネットにありますので、是非目を通して頂けたらと思います。

ちなみにNYではどうかというと、East Village地区にLittle Tokyoと呼ばれる地域が存在しますが、都市柄、LAやサンフランシスコのような大型のビルに一箇所に様々なビジネスが集まっているという形ではありません。80年代に日本経済が世界を席巻しマンハッタンに日本人ビジネスマンが多くいた頃にLittle Tokyoは最盛期を迎えますが、その後は縮小していき、現在多くの日系ビジネスは点在しているものの、Little Tokyoと呼んでも分からない方も多いという現状です。

しかし、それに代わるものとして2018年よりオープンしたブルックリンの開発地区インダストリーシティーにオープンしたJapan Villageがあります。2万スクウェアフィートという巨大な敷地に、多くの日系レストランや小売店が入っていて、パンデミックが収束するにつれ更に拡大していくとのこと。現在は二階スペースのリースを開始しており、弊社も現在自社スペースで展開している日本文化クラスをこちらでも開催しても面白いのでは、とリースを検討中です。

同名のポッドキャスト番組もオンエア中です。
今回ブログで綴った内容を詳より詳しく語っています(本ブログの内容は16:22〜〜)。以下がリンクです。ぜひ聞いてみてください。また、