フーズスタイルのUS法人が米国東海岸唯一の日本野菜の生産農家・鈴木ファームを買収した理由とは⁈

パンデミックで注視されるサプライチェーン構築

鈴木ファームはデラウェア州にある、米国東海岸で唯一日本の野菜を生産している農家です。作付け面積は28エーカーを誇り、30種類以上の野菜を生産。ニューヨーク近郊では「NY農場フレッシュ」という企業が、個人宅にも毎週月曜と金曜に配達をしてくれます。
NYやフィラデルフィアなどの日本人が経営する日本食レストランで知らない人はいないこの農家が、今年の2月9日に、フーズスタイル株式会社のUS法人に買収されました。
フーズスタイル株式会社とは、楽天野球団、東北楽天ゴールデンイーグルスの初代球団社長であった、米田純さんが設立された企業で、米国を中心に、世界で飲食店経営(特にラーメンの山頭火が有名)並びに飲食企業の海外進出サポートをしています。


飲食業による農場との提携や買収が加速


パンデミックによって、食品流通が乱れたり、食品価格が高騰したりと、弊社も含めレストラン経営者はここ1年多くの困難に当たってきました。飲食事業において、近場でサプライチェーンを確保することの重要性を、身をもって経験したのちのポスト・パンデミック時代には、高価格高品質の食品の需要や地産地消のトレンドと相俟って、レストラン事業の農場などとの提携や買収は一層積極的に行われていくものと思われます。
アメリカでは信じられないくらい大規模な農場が無限にありますが、それとは違う、生産者の顔が見える高品質な野菜を地産地消できるという点で、鈴木ファームの今後に大いに期待したいところ。日本で生産した場合のコスト、近年の冷凍技術の発達、また冷凍食品の国際間輸送の煩雑さやコスト、配送時間などの要素に加え、また近年世界中に広がっている地産地消というトレンドも含め、これからニューヨーク近辺でレストラン事業の開業を考えておられる方は是非お勧めしたい農場です。

同名のポッドキャスト番組もオンエア中です。
今回ブログで綴った内容を詳より詳しく語っています(本ブログの内容は20:12〜)。以下がリンクです。ぜひ聞いてみてください。また、コロナ禍の米国事情に関しては下記の記事でも解説しています。
コロナ禍におけるアメリカ国内のモノ不足問題
米国の「母の日」事情  パンデミックの影響は⁈