効果と効率を最大化する、海外進出コミュニティーの秘訣①~愛知県食品輸出研究会~


2019年冬、ニューヨークで日本食のイベントが開催され、アメリカ人を中心に100名以上が集まりました。ここに出展していたのが、愛知県で佃煮メーカー・平松食品を営む平松賢介さん。平松さんは現在43社が加盟する愛知県食品輸出研究会の会長も務めています。中小企業の海外進出と聞くと難易度の高さを感じる会社が多い中、効果的な仕組み作りにより愛知県のあらゆる食品の海外輸出に貢献している同団体。運営にあたり、成功の秘訣を伺いました。

ニューヨークでの展示会の様子

愛知県食品輸出研究会が創立されたのは2011年8月のこと。平松食品は会社単位ですでに海外進出を始めていましたが、2009年に、ある愛知県庁の職員から上海で愛知県フェアの開催をしようと打診されました。当時全国各地の自治体が物産展など海外進出支援事業を始めていましたが、愛知県は未着手だったのです。この時のフェアに集まったのは計6社。その後県のバックアップを得て、海外進出の取り組みを続けるべく当初13社が集まりました。

2010年からは集ったメンバーで、発足に向け規約や組織体制を整備。順調に思えた滑り出しでしたが、震災などの影響により後ろ盾を失うことに。しかし研究会の意義を確信していた平松さんたちは、民間で会を旗揚げすることを決意します。愛知県は工業生産高が日本一。加工食品は過去数年で2位から4位につけており、農業生産高も4位で食の街。しかし世界的な知名度はまだまだという中で、愛知の素晴らしい食を世界の人に認めて欲しい、もっと広めたいとい強く願っていたのです。

上海での催事の様子

ではどうしたら、効果的な組織運営は実現するのか?新規で参入を受け付ける場合はどうするのか、どのように存続させるのか?ここには愛知県食品輸出研究会ならではのアイデアが詰まっていました。次回の記事でご紹介します。