米国の「母の日」事情  パンデミックの影響は⁈

米国の「母の日」事情


5月9日は母の日でしたが、アメリカでは日本と比べ、母の日を大切にする習慣があります。その盛大なお祝いぶりは、今年一層顕著であった様子が伺えます。
約83%の米国に住む成人が母の日を祝うというデータがありますが、National Retail Federationによると、売り上げは今年全米で$28.1 billion(約3兆円)と言われていて、これは昨年同期比1400億円アップ。母の日のために、一人当たり平均で$220ほど消費したということになり、これは過去最大の額です。特に25歳から34歳の消費額が大きく、一人$367という驚きの額が出ています。
母親業をしている(していた)方に、その頑張りを労う日なので、ギフトの送り先は、自身の母親のみならず、妻や祖母、子供のいる親戚など、対象は広いです。
そのギフトの内容といえば、70%の消費者は花を買い、ジュエリーと電化製品の売り上げもグッと上がるとのこと。買い物以外にも、母の日を祝う49%の人は、外食等で出かけて一緒に時間を過ごすようです。

パンデミックの影響でプレゼントはオンラインで購入

購入方法は、やはりパンデミックの影響で、34%の人はオンラインで購入を考えていたようです。花の販売業者によりと、生産者自体が始めたということもあり、直販(花屋さんを介さず直接消費者に販売する)で大きな利益が出た年です。
例年起こる現象ではありますが、特に今年は花が足りなくなり値段が高騰し、母の日直前はさらに高騰して価格が25-30%もアップしたとのこと。アメリカでは、国内に出回っている大半の花は輸入品(バラ、二番目はカーネーション、ポンポン(ピンポン菊))ですが、これらは主にコロンビア産となっていて、コロンビアが、コロナの影響で労働者が足りず、輸出量が激減とのこと。また、コロンビア、そして対米輸出二番手のエクアドル、両国ともに今年は天候が悪く、例年より育ちが悪かったということもあったようです。また、昨年あまりに需要が少なかったため、またパンデミック状態が払拭されていないこの時期に、生産者側も生産量を抑えていたようですが、アメリカの経済活動は突如、先月半ばあたりから回復し始めて、供給が追い付かなかったという背景があります。
米国に赴任される方、また日本でも米国人の部下・同僚がいらっしゃる方は、「自分の母親」ではない方でもお祝いをするこの風習を知っているかどうかで、社内の評価が変わるかも?

同名のポッドキャスト番組もオンエア中です。今回ブログで綴った内容を詳より詳しく語っています(本ブログの内容は33:48〜)。以下がリンクです。ぜひ聞いてみてください。
また、コロナ禍の米国事情に関しては下記の記事でも解説しています。
コロナ禍におけるアメリカ国内のモノ不足問題
山頭火を展開する日本企業、米国にて農場買収!パンデミックで注視されるサプライチェーン構築の重要性