【コロナ禍の海外進出 徹底分析③】米国市場が注目する日本産食材は? 新プラットフォーム「RangeMe」に注目!

RangeMeとは?

海外進出を目指す日本企業から寄せられた質問に、Q&A方式でお答えする本シリーズ。今回は、コロナ禍の米国市場で注目されている食品や、米国のバイヤーが注目しているオンラインプラットフォーム「RangeMe(レインジミー)」について解説します。

Q/コロナ以降、スーパーなどの小売向けで人気な商品はありますか?
A/簡単に調理可能な乾麺や米 ワサビや酢などの調味料

自炊する習慣があまりない米国人ですが、自粛期間を経て需要が増えています。日本の食材に特化してお話しさせていただくと、自宅で簡単に調理ができる乾麺や米、納豆、ラーメンなどが人気を集めています。また、ホットケーキミックスやカレー粉のようなアレンジの効く商品、調味料系も人気。弊社も米系のスーパーからわさびや酢などのリクエストがありました。
また、ペットフードの需要がかなり伸びています。ペットは一度を飼い始めると10年ほどは飼い続けますので、この需要の変化はコロナ後も続くのではないかと考えられます。

Q/レストラン向けの食材で注目されそうなものはありますか?
A/コストパフォーマンスが良い冷凍食品

コロナ禍におけるレストラン経営は、予算の削減がキーワードになります。そのため、限られた人員で営業したり、これまでの仕入れを見直したりという課題に直面している店が多いです。人員不足を補うために必要とされているのが、下準備の手間を短縮できる冷凍食品です。特に日系では、餃子やシュウマイなどが多く発注されており、それらにアレンジを加えてお客さまに提供している店が多いようです。
また、従来使っていた材料も、同じジャンルでコストパフォーマンスが良ければ、切り替える傾向にあります。これから米国市場に新規参入を目指す企業の方は、金額面はもちろんですが、それ以外に「いかに調理時間を短縮できる商品であるか」「シェフが使いやすいパッケージになっているか」などに注目すると良いでしょう。これらの点で強みのあるメーカーは、今こそチャンスです。現地に自社営業マンや信頼できるパートナーを置き、販路拡大を進めてみてはいかがでしょうか? 予算が気になる方には、「日払い」での営業プランもございます。興味のある方はぜひ弊社までご相談ください。

Q/日本では「Uber Eats」などのデリバリーサービスが一気に普及しましたが、米国で注目の新しいサービスはありますか?
A/オンラインプラットフォーム「RangeMe

米国では「Uber Eats」などのデリバリーサービスは数年前から一般的です。飲食業界のビジネスシーンにおいて今注目されているのは、オンラインプラットフォーム「RangeMe(レインジミー)」です。
具体的な使用方法は、メーカー側が予め同サイトに商品の写真や概要をアップし、バイヤーが閲覧してコンタクトするというもの。2014年に始まったサービスですが、コロナ以降一気に知名度を伸ばし、今では「ホールフーズ」「ウォルマート」「ターゲット」など、米国の名だたる企業が使用しています。
参加企業数は日々変動していますが、現在数万のサプライヤーが50〜60万点以上の商品をアップ。最近では、スーパーなどに営業に行くと「RangeMeを使ってる? 新商品はそちらにアップしてね」と言われることもあります。

RangeMe(レンジミー)のサイト
RangeMe(レンジミー)のWEBサイト

Q/「RangeMe」の掲載料金は? 日本の企業も掲載可能でしょうか?
A/日本からでも無料登録が可能 

基本的な機能は無料で、商品の掲載は登録すればすぐに行えます。ただしここ数カ月で登録メーカーが急増したため、商品を同サイトにアップして待っていても、バイヤーの目に留まることはほぼないでしょう。年間2300ドルの有料オプションに入るとサイト内での表示順位が上がり、よりバイヤーの目に留まりやすくなります。
登録する場合は、バイヤーにサンプル請求をされた際に、すぐに指定の場所に送れる環境は準備しておきましょう。
また、RangeMeは、これから伸びていく新しいプラットフォームであり、今はまだマストという訳ではありません。
同サイトでは頻繁に食品業界向けの人を対象にした無料のオンラインセミナーを開催しています。全て英語ですが、もちろん日本でも視聴可能です。興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

ーまとめー


コロナ禍であっても、視点を変えると大きな需要が見えてきます。今まで壁があってなかなか入り込めなかった米国のレストランや小売店にも話がしやすい状況です。自社の強みを活かせそうな商材がある企業さまは現地でのパートナーを見付け、海外進出を進めてみてはいかがでしょうか?

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【解説】池澤崇
RESOBOX代表取締役社長。2005年にニューヨーク移住、邦銀勤務・大学院進学を経て、11年に起業。現在同市内で日本文化を発信する2店舗を運営し、レストラン事業や文化事業を展開。また、日本企業(主に中小企業)の米国進出の支援事業も行う。自社スペースでのイベントは年間50回以上開催し、コロナ禍の現在は主にオンラインで実施している。19年より経済産業省所管中小企業基盤整備機構の国際化支援アドバイザーとしても活動。

池澤崇

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