地方の個人店も是非挑戦を海外進出が飛躍への第一歩に!

日本のコーヒーが世界へ

最近はNYも少し暖かくなり、人の出入りが多くなってきました。
僕はNY市内で二店舗を経営しているので、「コロナの影響でどうなっているの?」という質問をよくいただくのですが、レストラン中心の「ロングアイランドシティ店」は、デリバリーとテイクアウトを中心に営業中。店内での飲食も人数制限等を行えば可能なのですが、採算が合わないので今のところは見送っています。

そして、イベントスペースとしての活用が主なマンハッタンにある「イーストヴィレッジ店」は、1年間完全にクローズしていたのですが、先週あたりからイベントの問い合わせなどが増え「人の動きが少し変わってきた」と実感しています。
コロナの影響がなかった一昨年は、ロックダウン以降はほとんど使えていませんでした。ただ、Amazon、Netflixなどが、映画やドラマの撮影スポットとしてレンタルしてくれていたので、「エンタメ業界はコロナでも動いている」と思っていたところです。
自社主催のイベントは、同業者の様子を見ていると「まだかな…」と感じているので、現在はオンラインイベントに注力している感じです。

コーヒーのオンラインイベントに全米からの参加者

そんなオンラインイベントですが、直近では2月28日に「日本発祥のドリップバッグコーヒーを、もっとNYで広めていこう」という思いから、「Virtual Cafe – Japanese Drip Bag Coffee」という約1時間半のイベントを開催しました。
実はあまり知られていないのですが、ドリップバッグコーヒーは日本で誕生。米国ではほとんど見かけることがないんです。

ポッドキャスト番組では、コーヒーのオンラインイベントや米国進出についての話をより詳しくお話ししていますので、以下聞いて頂けたら嬉しいです。

今回のイベント開催の経緯は、コロナ禍でのコーヒー事情について考えたことでした。

アメリカでのコーヒー需要は他国に比べてかなり多く、都市にある多くオフィスでは、コーヒー豆が入った小さなカプセルを使って1杯ずつ淹れる「Kカップ」を活用している企業が多いのですが、コロナでリモートワークが多くなり、「自宅でも美味しいコーヒーが飲みたい。でもKカップ用のマシーンは購入できない」という声を耳にしました。そこで「日本のドリップバッグを活用していただけるのでは?」と思ったわけです。

自社HPで参加者を募ると、ニューヨーカー以外に、西海岸やサウスカロライナなど、全米のコーヒー好きから申し込みがあり、これぞ「オンライン」と心弾みましたね。

解説などは、愛知県瀬戸市にある、コーヒー豆の販売専門店「Coffee SAKURA」のオーナー大西文明さんに依頼。青山社中株式会社の筆頭代表・朝比奈 一郎さんにお会いした時にご紹介頂いた、OMOTENASHI Selection(おもてなしセレクション)にも選ばれた日本を代表する逸品をご提供されています。

大西さんには、日米のコーヒー文化の類似点や歴史についても語っていただきました。

参加者には、Coffee SAKURAのドリップバッグコーヒーを事前に送り、イベントの最中に美味しく淹れるコツを学びながら実際にコーヒーを淹れていただきました。参加者からは「簡単に淹れられて美味しい」と好評でした。

日本で「コーヒー好き」といえば、焙煎豆を購入して自宅で挽き、ドリップする方が多いと思うのですが、米国は必ずしもそうではなく、“手軽にササッと美味しいものが飲める”需要が多いように感じました。

個人店にも勝機あり! 米国展開が飛躍のチャンスに繋がることも

実は今回のイベントは僕の会社としても新たな挑戦でした。

というのも、これまでは大手の食品メーカーさんや中小企業の担当者さんと組んでのイベントが主で、ローカルな小売店と実施することは稀でした。

僕としては、会社の規模は関係ないと思っています。

先日も「うちの会社は小さくて日本での売り上げもまだまだ。海外なんて無理だと思うのですが、興味があって…」と、ご相談を受けたのですが、

「日本人にはフィットしなかったけど、米国ではヒットするケース」

「日本国内には競合が多く太刀打ちできなかったけど、米国参入は一番乗りだったため成功したケース」など、チャンスはいくらでもあります。

日本の方々は「まずは東京に進出して、その後で海外へ…」と、思い込まれている傾向がありますが、現代においてその必要もありません。

東京で売れているからと言って海外でヒットする訳ではないので、そこは意識しないでチャレンジしてもらえたらと思います。

本気で「ものづくり」をしている方と仕事(挑戦)したい

僕の会社では、工芸品、食品問わず、本当に良いものを本気で作っている方と一緒にお仕事を通して米国進出に挑戦したいと考えています。「うちなんて…」と思わず、「NYでチャレンジしてみたい」とお考えの方は、まずは相談からでも気軽に声を掛けていただけたら嬉しいです。

うちのマーケティングプランにはフォーマットのようなものは一切なく、どのクライアントさんともゼロからプランを作り上げていきます。その結果として、現地での営業に注力したり、イベントを開催したりするなど、最良の手段を考え、実際に展開します。

これまではニューヨーク中心でやってきたのですが、この夏からはフロリダ、シカゴ、ボストンなどでも事業展開していくので、その辺りをターゲットにしている方もご相談していただけたら!

オンラインイベントに関しての記事はこちらでも読んでいただけます。
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