海外進出する際の英語版サイト作成時にやってはいけない3つのこと


海外進出を考えた時、まずは英語版のホームページやパンフレットを作ろうとお考えの方は多いと思います。日本語版では何も伝わりませんから、それ自体はもちろん良いことです。でも、もし「日本語版をそのまま翻訳してもらおう」と考えているなら注意が必要です。具体的には下記3点に気を付けてください。

単語の選び方にこだわらない

例えば革製品を扱っているなら、一体どのような英単語や表現を使えば、革の質が良いことがダイレクトに伝わるでしょうか?アメリカ進出なら単にexcellentと書いたところで、何も説得力がないかもしれません。もちろん革商品の翻訳を専門にしている方なら適格な言葉のチョイスが可能ですが、そうでないなら下調べが必要です。具体的には、実際に現地の高級革製品店のウェブサイトを見てみる、さらに実店舗に行き、接客を受けてみる。そこでどのような単語や表現が使われているかを見極め、参考にするのです。日本語で言うなら、単に「良い革」と言われるより「しなやかな革」と言われた方が、よほどイメージがわきませんか?

日本の地名をそのまま載せる

「箱根の黒卵」と聞いた時、何をイメージするでしょうか。箱根に行ったことがある人なら、地獄谷の熱い源泉につけられた卵を思い浮かべるでしょう。箱根に行ったことがなくても、温泉地として非常に有名ですから、その源泉を使っていればおいしい卵だろうとイメージできます。さらにアジア諸国で箱根はすでにある程度知名度があるため、「箱根といえば温泉」は多くを語らなくても伝わると思ってしまいがちです。しかしアジア以外では箱根はまだまだマイナー。地名はむしろ必要ないくらいで、大切なのはどのような土地で、なぜそこで作った卵がおいしいのかをしっかりと説明すること。地名だけでは何も伝わらないのです。

日本人向けの価値提案をそのまま使う

では具体的にどのような説明が必要なのでしょうか?やりがちなのが、「箱根は奈良時代に開湯し1000年以上親しまれ、江戸時代には将軍が使い…」など歴史の説明。日本人が読むと、箱根のありがたみと特別感が伝わってきますが、残念ながら欧米人にとっては「温泉の歴史と卵のおいしさと何が関係あるのだろうか」と思われてしまうこともあります。それよりも、箱根の温泉の成分や、それがなぜ卵をおいしくするのか、なぜこの卵はこの土地でないと作れないのかに言及したほうがよほど説得力が高いのです。

日本向けの現地向けの情報は上手に出し分けて

原則日本語版のサイトやパンフレットは、日本人が読んで魅力を感じるように書かれています。ですが、場所が変われば魅力の感じどころも変わります。現地の調査をしっかり行うか、現地に通じた支援会社の協力によって、カスタマーを知ることが第一と言えます。そして、自分の価値判断に頼らず、あくまでカスタマー目線で現地用に作り変えることが効果最大化のキーポイントなのです。

●「株式会社RESOBOX」はニューヨークを拠点に幅広い企業を対象にした海外進出支援サービスと、バラエティーに富んだ文化事業を展開しております。問い合わせなど、詳しくはHPをご覧ください→https://resocreate.com

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