シリーズ【世界に広がる日本文化】折り紙編 ①米国では教育アイテムに進化


こんにちは。RESOBOX広報の末永です。突然ですが、皆さんは最近折り紙を折りましたか?「子どもの頃に遊んで以来、触っていない」という方も多いのでは?
発祥の地である日本では、馴染みが薄くなりつつある折り紙ですが、実は海外でブームを起こしているんですよ。

世界に1600人以上の愛好家! 「Origami USA」

ニューヨークには、世界19カ国に1600人以上のメンバーがいる「Origami USA(オリガミ・ユーエスエー)」という折り紙愛好団体があります。この団体はマンハッタンにある「アメリカ自然史博物館」内に、関連書籍を多数所有する世界最大級のライブラリーと、数百の未発表モデルの図表を管理。また文化クラスやワークショップ、年次大会を開催し、折り紙を世界に広げる役目を担っています。「折り紙を折る喜びを分かち合い、歴史を保存し、人々の成長を育み、紙の中でのコミュニティーを奨励すること」がミッションとのこと。まさか、米国でこんなにも日本文化を推奨してくれているだなんて、驚きですよね。

アメリカ自然史博物館」内に毎年期間限定で展示される折り紙のオーナメントいっぱいのツリー

折り紙の作品展がニューヨーカーに大好評

2018年9〜10月にかけてRESOBOXLIC店ギャラリーで折り紙作品を展示されたタロウ・カワサキさんも、Origami USAのメンバーです。会期中は、さまざまなサイズのカラフルな蝶がギャラリーを彩りました。壁にらせん状のワイヤーを設置し、その先端に飾ることで、蝶が店内を飛んでいるように見せた演出はとても美しく、タロウさんご自身がペイントを施した羽の柄は、ニューヨーカーをすっかりと魅了。まさに、折り紙の可能性を感じる展示会でした。

 複雑で立体的な折りが育む 数学や空間把握能力

実は、米国での折り紙の位置付けは日本とは異なり、思考力を養うアイテムとしても注目されています。例えば、折り紙の教本に多数描かれる、複雑で立体的な折り図。これらを分析し、どのように折れば見本通りに仕上がるかを解読し続けることで、自然と思考力が高まり、数学力や空間把握能力の向上に役立つといわれています。数学には、一つ一つの論理を積み上げて証明する論理的思考力も必要。全体を俯瞰しながら折り進める折り紙は、これらの能力を錬えるのにぴったりという訳です。

 思考力養う教材として教育現場で使用

このような理由から、米国では授業の一環で、折り紙を教えている学校が多く存在します。また、市販されている商品も、子どもたちが喜んで使うようにと、動物やスイーツの絵柄を採用したデザイン性豊かなものがたくさんあるんですよ。
折り紙は、海外で大きな進化を遂げている日本文化の一例です。「逆輸入して取り入れなくても大丈夫?」と、心配になってきちゃいますよね。次回は、さらに世界で進化する折り紙についてお伝えしますので、楽しみにしていてくださいね!